もつ鍋を楽しんでいる最中に「あれ?スープが足りない!」という経験はありませんか?
お店で買ったもつ鍋セットや、手作りのもつ鍋でも、途中でスープが少なくなってしまうことは珍しくありません。そんな時に慌てて買い物に行く必要はありません。
家にある基本的な調味料を使って、美味しい追加スープを簡単に作ることができます。この記事では、緊急時でも安心して使える追加スープの作り方とコツをご紹介します。
もつ鍋の途中でスープが足りなくなる原因
もつ鍋を食べている途中でスープが減ってしまうのには、いくつかの理由があります。
水分の蒸発による減少
もつ鍋は長時間煮込むため、加熱による水分の蒸発が避けられません。
特に土鍋や浅めの鍋を使用している場合、表面積が広いため蒸発しやすくなります。また、火力が強すぎる場合も蒸発が早まる原因となります。
具材による吸収
野菜やもつなどの具材が、スープの水分を吸収してしまいます。
特にキャベツや白菜などの葉物野菜、豆腐やこんにゃくは水分を多く含むため、煮込むうちにスープを吸い込んでかさが増します。
最初のスープ量の見積もり不足
人数や具材の量に対して、初期のスープ量が不足していた場合があります。
市販のもつ鍋セットは基本的な量で作られているため、具材を追加したり、大食いの方が多い場合には足りなくなることがよくあります。
家にある調味料で作る基本の追加スープレシピ
どの家庭にもある基本的な調味料を使って、簡単に美味しい追加スープを作ることができます。
醤油ベースの追加スープ
最もポピュラーで失敗の少ないベースです。
材料(水500ml分):
- 水:500ml
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ1
- だしの素:小さじ1
- 砂糖:小さじ1/2
- にんにく(すりおろし):少々
作り方:
- 鍋に水を入れて沸騰させる
- だしの素を溶かす
- 醤油、みりん、砂糖の順に入れて味を調える
- 最後ににんにくを加えて完成
味噌ベースの追加スープ
コクのある濃厚な味わいが特徴です。
材料(水500ml分):
- 水:500ml
- 合わせ味噌:大さじ2
- だしの素:小さじ1
- 酒:大さじ1
- 砂糖:小さじ1/2
- ごま油:数滴
作り方:
- 水を沸騰させてだしの素を溶かす
- 味噌を少量の湯で溶いてから加える
- 酒、砂糖を入れて味を整える
- 仕上げにごま油を垂らす
塩ベースの追加スープ
あっさりとした上品な味わいに仕上がります。
材料(水500ml分):
- 水:500ml
- 塩:小さじ1
- だしの素:小さじ1
- 酒:大さじ1
- 胡椒:少々
作り方:
- 水を沸騰させる
- だしの素、塩、酒を順番に入れる
- 味見をしながら塩で調整
- 胡椒で香りをつける
スープの味を整えるコツとポイント
美味しい追加スープを作るためには、いくつかの重要なポイントがあります。
だしの素を活用した旨味アップ術
だしの素は追加スープの生命線です。
顆粒だしの素だけでなく、昆布茶や鶏ガラスープの素なども組み合わせることで、より深い旨味を演出できます。ただし、入れすぎると塩辛くなるので注意が必要です。
調味料の入れる順番とタイミング
調味料を入れる順番は味の決め手となります。
基本的には「だし→酒→砂糖→塩分系(醤油・味噌・塩)」の順番で入れると、味がまとまりやすくなります。一度に大量に入れず、少しずつ足しながら調整することが大切です。
味見しながらの微調整方法
追加スープは既存のスープと混ざるため、微調整が重要です。
元のスープの濃さや塩分を考慮して、やや薄めに作ることをおすすめします。もつ鍋に加えた後、全体をかき混ぜて味見をし、物足りなければ調味料を足していきます。
具材に合わせたスープのアレンジ方法
具材の種類や量によって、追加スープの調整方法も変わってきます。
野菜多めの時のスープ調整
野菜から出る甘みを考慮した調整が必要です。
キャベツや白菜などの甘みのある野菜が多い場合は、塩分を少し強めにして、野菜の甘みとのバランスを取ります。また、野菜から水分が出るため、やや濃いめのスープを作るのがコツです。
もつの量が多い時の対応
もつから出る脂分との調和を図ります。
もつが多い場合は、脂っぽさを中和するために酸味を少し加えるとよいでしょう。ポン酢を数滴垂らしたり、レモン汁を加えるとさっぱりとした味わいになります。
〆の準備を考えたスープ作り
最後にラーメンやうどんを入れる予定があるかで調整します。
〆の予定 | スープの調整方法 |
---|---|
ラーメン | やや濃いめに作る(麺が汁を吸うため) |
うどん | 標準的な濃さでOK |
雑炊 | 少し薄めに作る(ご飯が水分を吸うため) |
よくある失敗パターンと対処法
追加スープ作りでよくある失敗と、その対処法をご紹介します。
味が薄くなってしまった場合
全体の味が薄まってしまった時の復活方法です。
だしの素を少量ずつ追加するのが最も効果的です。または、醤油やポン酢を数滴垂らして味を濃くします。ただし、一度に大量に入れると取り返しがつかないので、必ず少しずつ調整してください。
しょっぱくなりすぎた場合
塩分過多になった時の対処法です。
水を少量追加して薄めるか、砂糖やみりんなどの甘みを加えて塩辛さを和らげます。また、じゃがいもやキャベツなどの野菜を追加すると、野菜が塩分を吸収してくれます。
スープがにごってしまった場合
見た目が悪くなった時の改善方法です。
強火で煮立てすぎるとスープが濁ります。一度火を止めて弱火に戻し、アクを丁寧に取り除きます。また、最初から弱火でじっくり温めることで濁りを防げます。
まとめ
もつ鍋の途中でスープが足りなくなっても、家にある基本的な調味料があれば簡単に美味しい追加スープを作ることができます。
醤油ベース、味噌ベース、塩ベースの3つの基本レシピを覚えておけば、どんな状況でも対応可能です。大切なのは、だしの素をベースに、調味料を少しずつ加えながら味を調整することです。
また、具材の種類や量、〆の予定に合わせてスープを調整することで、最後まで美味しいもつ鍋を楽しむことができます。
次回もつ鍋をする際は、ぜひこの追加スープ術を活用して、安心してもつ鍋パーティーを楽しんでください。